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ボストンに出張していた知り合いにお土産をもらいました。仕事の合間にMITの博物館に行ったそうです。NHK教育テレビ2355でおなじみアーサー・ギャンソンのマシーンが展示してあって、実際に動いているところが見れたそうです。

ところで、お土産はこの写真のカップなのですが、私が理系なのでこういうの好きそうだ、ということで買ってきてくれました。何かわけのわからない式が書いてあります。どっかで見たことのあるような式ですが、何か変です。

30分くらい考えてやっとわかりました。ネタバレは…

この式は物理学と数学をかじった人ならすぐわかりますが、変なのもすぐわかります。それがミソです。

最初のE/c2は、アインシュタインの相対性理論の式です。よく出てくるのはE=mc2の形です。Eはエネルギー、mは質量、cは光速です。ということは、E/c2は「m」を示しています。

真ん中のルート-1は、虚数です。通常のアラビア数字の表記では書けないので、数学では「i」を使う決まりがあります。

最後のPV/nRは、ボイルシャルルの法則の式です。本来の形は、PV=nRTです。Pは圧力、Vは体積、nはモル数、Rは定数です。ということで、この分数の式は、「T」を意味しています。

つまり三つ合わせて「MIT」です。

さすがMIT洒落が利いています。でもこれ、理数系の心得がないと、何かの公式と信じている人がいそうな気がします。